2010/07/13

喪失 不在

ある朝起きたら、輝いていて当たり前だった太陽がなかった。

本当に、唐突になかった。

ちらっと太陽の具合が悪いらしいよ、という話はきいていたけれど、
まさか突然消えてしまうなんて夢にも思わなかった。

だから、それは闘病の末の、がんばり抜いた、生き抜いた到達点ではあるけれど、
突然知ったわたしには、まるで太陽がなくなったようだった。

もう:荼毘にも付され、お別れの会もないという。

先生らしい。うん、らしいですよ、先生。

「ばか、あとはおまえ、自分の希望は自分で見つけろ!俺がヒントたくさんやっただろ」

って、どこかからしかられる声が聞こえるような気がします。

「だけどなあ、お前は本当にばかだから、わかんねえかもな(笑)」

そんな意地悪な声も…。

でも全部愛だった。愛ばかりの人だった。
誰もがそういう。
先生と接した人は。

愛を与えることばかりで、自分が愛されることをうっかり忘れていたりした。
思い出して、さみしがってたりした。

「いつも心に太陽を持って、みなさんは生きていくのです!」

きっと、太陽は昇るでしょう。

何ヶ月、何年先になるかわからないけれど。

先生、本当に本当に、ありがとうございました!

ありがとうございました!